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株式会社 拓和 | 拓和は「水を知ること」の価値と可能性で世界の明日を創る企業です

導入事例

IoT防災情報観測システム

IoT水位計システムは、4GLTE携帯通信網の代わりに、低消費電力で長距離通信可能な無線通信方式である「LoRaWAN」を使用した、低コスト、高密度の水位観測システムです。
「LoRaWAN」は長距離通信可能でありながら、特定小電力無線のため、免許の取得や通信費用不要で、従来のテレメータ無線に比べ非常に低コストにシステム構築が可能です。
そのため、限られた予算の中で、高密度に水位観測システムが実現できます。

導入写真

水位計測

水位観測装置は、高精度の圧力式水位計、通信ユニット(LoRaWAN通信機能とバッテリー(7日間無日照連続稼働可能)を内蔵)、太陽電池で構成されています。
小型・軽量で都市河川の堤防に容易に設置可能で、観測網の密度が高く、正確な水位観測を提供します。

雨量計測

ゲリラ豪雨や帯状降水帯による集中豪雨の観測には、密度が高い雨量観測が欠かせません。本装置は雨量計が標準的に接続可能であり、豪雨災害に繋がる雨量観測をいち早くご提供いたします。

土砂災害(ワイヤーセンサー)計測

IoT水位計は河川水位、雨量計だけの観測でなく、土砂災害を検知するワイヤーセンサーや振動センサーが標準的に接続可能であり、土砂災害の情報をいち早くご提供いたします。

システム構成例

水位計・雨量計・土砂災害検知センサー等の地域全体に設置された多くのセンサー情報は、LoRaWANで通信され、クラウドサーバーに集約しWEB画面により全ての観測情報が閲覧可能です。

表示・情報提供画面例

使いやすく、直感的なシステム画面

地図上に観測所名・位置が表示され、水位観測に特化した分かりやすい画面構成で雨量データと土砂災害(ワイヤーセンサー)警報データを表示します。
管理者画面では、無線通信の経路状態も容易に確認することが可能です。

センサーの種類と特徴

IoT水位計
IoT水位計は、最新の通信技術であるLoRaWAN を利用することで、低コストで、広範囲(流域全体)の観測情報の収集が実現できます。また、圧力式水位計、浸水計、ワイヤーセンサーなどの複数のセンサーが接続でき、充実した防災情報の提供が可能となります。
圧力式水位計
CPS-Aシリーズ(センサー)
WLC3-Aシリーズ(コーダー)
圧力式水位計は、水圧を水位に変換するセンサー受圧部に温度特性・耐振動性・耐環境性に優れていセラミックを利用しています。
小型・軽量で設置やメンテナンスが容易なことから、幅広い用途に使用されています。
ワイヤーセンサー
WSCR-12(センサーワイヤー)
GWD2シリーズ(制御装置)
ワイヤーセンサーは、渓流を横断するようにワイヤーを設置し、土石流や泥流が断面を通過してワイヤーを切断すると警報を発します。川の高さ方向(河床高と言います)にワイヤーを複数本設置すると土石流の規模を高さ(深さ)で計測できます。