拓和は、創業以来半世紀、水位計の開発に取り組んできました。
河川が増水し、洪水が発生した際、地域住民の方々の避難を判断する上で最も重要なデータが水位です。また平時においては、流域の堰や堤防などの河川構造物の位置や標高を定めるために最も重要な基礎情報も水位です。生活用水(利水)のために必要とされる精密な水収支の算出や、台風や豪雨の際の計画放水の判断に水位情報が利用されています。
拓和は水位計の国内シェア60%以上を誇ります。これは半世紀にわたって取り組んできた技術と品質が、国や地方自治体の皆さまから厚い信頼を得てきた証でもあります。
地球環境の最も基本的かつ最も大切な要素である「水」、それは海や川にだけ存在するわけではありません。地下水や雪、氷河、大気中の水蒸気…水は私たちを取り巻く環境そのものであり、人と水との共生のためには、そのような「環境に溶け込んだ水」を知ることも重要です。拓和は、水位計で培った技術を基に、環境に溶け込んだ様々な水を知る技術の開発にも取り組んでいます。
環境センシング技術について詳しく見る水門の開き具合を測る開度計や流向計、位置を合わせるシンクロなどは、河川構造物に設置されたり、工場でのラインや建設現場でのクレーンなどに採用され、水の循環の中で営まれている人々の生活を、治水と利水の両面から安定させ、かつ生活の基盤である産業を支える役割を担っています。
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