人類が水のことを考えず、一方的に自分たちの生活の安定を優先する「利己の心」を持ち出してきた結果、それまでの人と水との共生関係のバランスは崩れてしまいました。このままではいつか人類はこの地球で生きていくことができなくなってしまうかもしれません。
この危機を乗り越え、人類の未来を拓くためには、まず私たちが一日も早くかつてのような水との穏やかな関係を再びつくり、水との共生を取り戻すべく、水に対する身勝手で利己的な態度を改めなくてはなりません。
何千年もの昔から、人類は水を支配しようとしてきました。
自分たちの生活を豊かにするため、土地に水を引き、ため池をつくり、土地を耕し、作物をつくり、それらを売買するために水路を作り、船で往来しました。やがてダムをつくり、水のエネルギーを電気に変える技術を生み出し、工業を発展させ、人類は一気に繫栄に突き進みました。
私たちは、水の危機的状況が人類の存在を危うくしているという現実を認識し、ここからは水だけでなく、自らの存続のためにも、永らく依存してきた水に対する利己的な態度を改める必要があります。
私たち人類が、かつてのように再び水と共生するためには、まずこれまでの利己的な目的によって壊れてしまった水との関係性を直ちに修復するしかありません。そしてそのためには、水の特性を正確に知ることが必要なのです。拓和は、これら独自の技術とノウハウによって得た精緻な観測データを活用し、社会課題の解決に活用し、反映させることで、かつて存在した、「利他的な人と水との関係性」を再構築することを目指しています。
「水が足りない」という今の危機的状況は、私たちの一方的な振る舞いによって引き起こされたものです。水は昔から今に至るまで、何も態度を変えていないのです。因果応報と言ってはそれまでですが、私たちはもういちど水と共生するために何をすべきなのでしょうか。
詳しく見る水を熟知し、水をリスペクトする拓和が、人類が繁栄の過程で忘れてしまった「利他的な水との関係を再構築する」という社会課題は、拓和の使命として解決する課題だと考えております。
拓和の「水を知る」技術への真摯な取り組みは、私たちの生まれ故郷である地球を、私たち自身の手で傷つけてしまったことに対する罪滅ぼしであると同時に、すべての生命の源である水の循環システムを、再びあるべき姿へ回帰させる一助になると確信しています。環境のみならず貧困や教育という社会課題の解決にも取り組み、持続可能な世界を創り出す企業になることを目指します。