拓和は災害対策を専門とするメーカーです。
当社は、川の水面の高さ(水位)の変化や、土砂災害の発生といった現象を、監視したり、検知するセンサーを製造し、日本全国の河川や土砂災害の発生する可能性のある危険箇所に設置して、我が国の防災・減災事業に協力することで、人命と財産を守り、社会貢献をしています。
拓和は、メーカーではありますが、風水害や土砂災害が発生したときは、国から要請があれば、当社の社員が365日、いつでも現場に急行する緊急対応も請け負っております。
およそ50年以上、これを社業として続けてきたことで、国や、地方自治体の皆様から、厚い信頼を得てきた会社です。
これらを踏まえて、拓和は社会公器であるという話をします。
ここで言う「公器」とは『拓和は特定の個人や株主のものではなく、社会全体のものである』というくらいの意味と考えてください。
水位計は国が管理している一級河川や都道府県が管理する二級河川に設置されています。一級河川は全国に14000本あります。二級河川は7000本あります。これらの河川には、水位を測る水位観測所という施設が現在約5000か所あります。この観測所に設置されている水位計の約6割が拓和の水位計です。
※ 2024年1月に発生した能登半島の地震においても、拓和の製品が現地で大事な役割を果たしています。今この瞬間も、日本各地で洪水や土砂災害による被害を大きくしないために、普段から地域住民の皆さんの人命・財産を守るために拓和のセンサーが役割を全うしています。
「これまで拓和が50年以上かけて全国に設置してきた水位計。もしもこれらのメンテナンスや緊急対応を、何らかの事情によって拓和が一切できなくなってしまったとしたら、日本はどうなってしまうでしょう。日本の緊急避難システムの一端が崩壊してしまうのです。つまり拓和の社業は、社会の一部となっており、社会全体のものだと言っても言いすぎではありません。私が「拓和は社会公器である」と言うのは、この社会貢献度の高さによるものです。
では拓和が社会公器だということで、私が皆さんに強くお伝えしたいことは何かと言うと、「どうだい、拓和ってすごい会社だろう」などという自慢ではありません。そんな目線の低い話ではなく、『だから、拓和の仕事の責任は重いのです』ということです。
拓和は地域住民の方々の生命・財産を守るために、広く社会にセンサーを提供しています。拓和はそれだけ重い責任を任され、全うしている会社なのです。
さて、皆さんが勤める会社が社会公器であるということは、社会に恥じない会社でなくてはならないということでもあります。であれば、拓和では、従業員ひとりひとりが、社会に恥じない人間の集団でなければならないということなのです。拓和の従業員は皆、使命感と責任感、そして社会に恥じない人間になるべく自己研鑽に精を出し、誇りを持って毎日仕事に取り組んでいます。